登記申請終わった!これで自分の合同会社が誕生だ!
さっそく集客と営業に力を入れないとね!
はやる気持ちはわかります。
最短5日で合同会社はつくれるとはいえ、いろいろな申請書類の準備をこなしてきましたからね。
ただ、残念ながら登記申請して終わりではないんです。
この記事では、合同会社設立後にすぐやってほしい手続きを7個紹介します。
あとで慌てないようヌケモレのないように!
合同会社はつくったあとが大事
合同会社の登記申請後、その後の運営に関わることで、まだいくつかやるべきことがあります。
とくに税務関係の届出が多いです。
合同会社をつくると、毎年決算をして税務署への申告もやらなければなりません。
合同会社と自分の資産を守るためにも、節税対策は必須ですから、かならず届出はしておきましょう。
モチロン、納税もしっかりとね!
7個のやることリスト
①登記所で印鑑カードをつくる
登記所で登記申請を受け付けてもらえると、登記完了予定日をおしえてもらえます。
訂正などで電話連絡がなければ、登記完了予定日は申請からだいたい1週間くらいです。
登記が完了すると、登記事項証明書と印鑑証明書を発行できるようになります。
とりあえずもう一度、申請した登記所に行きましょう。
印鑑証明書の発行には、印鑑カードなるものが必要になりますので、まずは印鑑カードの交付申請をしましょう。
こんな感じです。
用紙は登記所に置いてあるので、必要項目を記入して印鑑を押して窓口に出しましょう。
待ち時間15分くらいで印鑑カードが発行されます。無料です。
②登記所で印鑑証明書と登記事項証明書の取得する
無事、印鑑カードがつくれたら、つぎは印鑑証明書と登記事項証明書を取得しましょう。
以前は、「交付申請書」という用紙に買いて出す必要があったのですが、
今はこのような「証明書発行請求機」が登記所にあります。
それぞれの発行に必要なものは、
- 印鑑証明書・・・印鑑カード、代表者の生年月日、手数料分の収入印紙(1通450円)
- 登記事項証明書・・・手数料分の収入印紙(1通600円)
手数料分の収入印紙の金額は、証明書発行請求機から発行される整理番号票に書いてあります。
登記所にある印紙売り場で収入印紙を買いましょう。
そして、待合室でしばらく待っていると整理番号が呼ばれます。
受け取り窓口で、収入印紙を貼るように指示されるので、海綿の水を使って貼りましょう。
のり面を舐めるのはNG!
これで、印鑑証明書と登記事項証明書を受け取ることができます。
ちなみに、登記事項証明書には4種類あるのですが、この次の預金口座の開設などに使うのは、履歴事項全部証明書(通称「登記簿謄本」と呼ばれるもの)です。
特にどこかから指定されない限り、まずは履歴事項全部証明書を取得しましょう。
自分で考えた会社名、自分の名前が載っている公的書類を受け取るのはいつもウレシイ!
③金融機関で預金口座を開設する
取引先がまだなかったら預金口座は急がなくていいよね?
合同会社をつくるとき、出資金って決めましたよね?
そして登記申請するときも、払込みがあったことを証する書面を添付したと思います。
出資金は資本金になる額をそのまま法人口座に移動してもしなくてもかまわないことを書きましたが、
結局は、その後すぐに役員報酬の支払いや税金の支払いにお金が必要になります。
法人口座はすぐつくろう!
どういう金融機関で法人口座をつくるかはこちらを
いまは手数料が安いネット専業銀行も法人口座がつくりやすくなっています。
融資は条件含めて厳しめですが、口座開設だけなら手軽で便利です。
④税務署に法人設立届出書などを出す
ここでは税務署に出しておく届出書類を紹介します。
- 法人設立届出書
- 青色申告の承認申請書
- 給与支払い事務所等の開設届出書
- 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
ほかにも必要に応じて届出する書類がありますが、どんな合同会社でも最低限この4つは必須です。
ちなみに、用紙はすべて国税庁のホームページからダウンロード可能。
提出は、合同会社の本店住所を管轄する税務署です。郵送でもOKです。
わからない人は税務署の所在地を知りたい方で調べましょう。
税務署関係は気がすすまないなあ…。
まあまあ、そう言わないで。これも節税のために必要だよ!
法人設立届出書
こういう用紙です。
書く欄がたくさんありますが、書ける項目だけで大丈夫です。
添付書類は、定款のコピーだけでOK。
青色申告の承認申請書
あおいろ申告?なにそれ?いろんな色の申告があるの?
合同会社の申告制度は「青色申告」と「白色申告」があります。
青色申告にすると、
- 欠損金の繰越控除
- 少額減価償却資産の取得価額の損金算入特例
- ・・・
などいろいろあるのですが、ここでは難しい話は置いといて、
青色申告のほうが圧倒的におトク!
とだけ覚えておいてください。
青色申告の承認を受けるためには申請書の提出が必須です。
これも書ける項目だけ書けば大丈夫です。赤枠と①~④ですね。
④の部分は何て書けばわからないかもしれませんが、
伝票又は帳簿名 | 左の帳簿の形態 | 記帳の時期 |
---|---|---|
現金出納帳 | 会計ソフト | 毎日 |
仕訳帳 | 会計ソフト | 毎日 |
総勘定元帳 | 会計ソフト | 毎日 |
と3つ書いておいてください。
複式簿記で会計帳簿をつけるのが青色申告の承認要件だからね!
給与支払事務所等の開設届出書
給与支払事務所?従業員もいないのに?
と思うかもしれませんが、
合同会社から経営者(代表社員)が受け取る役員報酬も給与のカテゴリーです。
会社は支払う給与から毎回、源泉徴収と言って所得税を差し引き、後日税務署に納めなければなりません。
給与を支払う会社はイヤでも源泉徴収義務者になるということです。
これも「開業又は法人の設立」にチェックして、あとは書ける項目だけ書けば大丈夫です。
源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
「給与支払事務所等の開設届出書」を出して源泉徴収義務者になると、
給与から源泉徴収した所得税を税務署に納めなければなりません。
原則として、その納期は給与を支払った月の翌月10日までと決められています。
えー毎月なの?そんなの超めんどくさい。
だよねー。でも特例があるよ!
それが、源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書です。
これさえ出しておけば、なんと毎月だった納期は年2回(7月と1月)にまとめられます。
ただ、ひとつ条件があって、これが使えるのは従業員が「常時10人未満」です。
ひとり合同会社であれば問題ありませんが、従業員を雇うようになったら注意ですね。
これも書ける項目だけ書けば大丈夫です。赤枠と①~④ですね。
④の部分には「新設法人」とだけ書いておけばOKです。
⑤都道府県税事務所に法人設立届出書を出す
都道府県事務所に出す法人設立届出書は、税務署に出す法人設立届出書と同じです。
なので、コピーしたものに印鑑を押して提出しましょう。
また、添付書類に定款のコピーと登記事項証明書(履歴事項全部証明書)のコピーがあれば間違いありません。
代表者の印鑑は合同会社の実印を押すこと。カラーコピーは不可だよ!
⑥市町村(役所・役場)に法人設立届出書を出す
市町村(役所・役場)に出す法人設立届出書は、税務署に出す法人設立届出書と同じです。
なので、コピーしたものに印鑑を押して提出しましょう。
また、添付書類に定款のコピーと登記事項証明書(履歴事項全部証明書)のコピーがあれば間違いありません。
⑦年金事務所で社会保険の手続きをする
いま国民健康保険と国民年金なら関係ないよね?
いや、役員報酬がゼロの場合以外、加入は義務だよ!
代表社員だけの「ひとり合同会社」であっても、社会保険(健康保険。厚生年金保険)の加入は義務です。
合同会社を設立したら、
- 健康保険・厚生年金保険新規適用届
- 健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届
- 健康保険被扶養者(異動)届(国民年金第3号保険者関係届)
※配偶者や子どもを扶養に入れる場合のみ
これらを合同会社の本店所在地を管轄する年金事務所に提出しましょう。
なお、社会保険関係の届出の様式はひんぱんに変わるので、
日本年機構のリンクを貼っておくので参考にしてください。
健康保険・厚生年金保険 新規加入に必要な書類一覧
記入例も掲載されていてわかりやすいよ!
まとめ:結局どれもやるのは一度だけ!
は~やっと終わったよ!もう二度とこんなことしたくないよ~!
おつかれさまでした!大変だっだけどこれでひと安心だよ!
合同会社の設立後すぐにやっておきたい(というかやらないと後で困る)7つのコトを紹介しました。
いろいろな場所に足を運んだりして、それなりに大変ですよね。
でも、ここでご紹介したことをやるのは一度きりです。
すべての書類は郵送で受け付けてもえるし、やろうと思えばオンラインでも可能です。
僕はオンライン環境を整えているので、手続きはすべてオンラインで済ませてるよ。
ただ、僕みたいな「連続”売買”起業家」はマレだと思いますし、
ほとんどの人は一度きりのことですから、経験のためにも手と足を動かしてみることをオススメします。
それでは!
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