あなたは一生自分の時間を切り売りして、奴隷のように働きたいですか?

ごあいさつ

いきなり過激なタイトルから書き始めてしまいましたw

はじめまして、僕は淡麗辛口(「たんれいからくち」略して「たんから」)と申します。

このブログは、ごく普通の中流大学を出て、ごく普通の中小企業に就職し、ごく平凡なお給料で会社勤めをしていた僕が、独立起業して合同会社を設立。数年の運営を経てイグジット(会社の売却)した経験をまとめたものです。

すべてのきっかけとなったニュース

さて、こんな僕も、以前はみなさんと同じような一般的なサラリーマンでした。

入社から十数年経って、ようやく課長クラスにはなれましたが、その上の部長クラス、ましてや役員クラスには到底なれないまま定年を迎えるんだろうなあ、と漠然に感じながら、毎日片道1時間超の通勤と、9時から18時までのお勤めを淡々とこなしていました。

そんな平凡な日々を送っていたある日、とあるニュースでこんな見出しが目に留まりました。

「オーナー社長が会社を1500億円で売却」

「会社って、そんな金額で売れるんだ…!」 

少なからず衝撃を受けたことを思い返します。

それもそのはず、僕がお勤めしていた会社は、せいぜい年商10億円ほどの規模でしたし、私の両親は田舎で小さな有限会社を営んでいましたが、子どもの目から見ても日々の生活が精一杯で、とても何億円の値で売れるようなシロモノではなかったからです。

その後、会社を1500億円で売却したオーナー社長は、リタイア後は地方に牧場をつくり、趣味の乗馬を楽しみながら、50代にして悠々自適な生活を送っていることも知りました。

「なんて夢のある話なんだろう…。」 

そのときは、まさか自分が会社をつくって、それに値段を付けて売るなんてことは、思いも寄りませんでした。

どちらかと言えば、会社云々よりも、「乗馬を楽しみながら悠々自適な生活」に魅力を感じていました。いや、どちらかと言えばではなく、100パーセント、リタイア後の生活しか興味がありませんでしたが…^^

一生、労働者のままでいいの?

いまのサラリーマンの立場でいることは、お給料は上がらないかもしれないけど、安定した生活を送る自信がありました。でも、「本当にそれでいいのかなあ」と当時の僕は自問自答しました。

たしか中学生か高校生の頃、教科は世界史だったと思いますが、「資本家と労働者の関係」みたいものを学んだことがあります。

「資本家は労働者を雇い、仕事を与え賃金を払う。しかし、富の大部分は資本家が獲得する」

表現はちょっと違うかもしれませんが、この関係は、中世も現代も変わらない構図だと思います。

資本家は、さらに仕事の量を増やし、それに応じて労働者を雇い入れ、働かせて、得られた富を増大させていきます。

一方で労働者は、自分の能力や時間を資本家に切り売りして生活しているかぎり、ずっと貧しいままです。

そして、労働者はいつ仕事がなくなって、クビをきられてもおかしくない存在。いわゆる「生殺与奪権」を資本家に握られているのです。自問自答は続きました。

「一生、労働者のままでいいのかい?」 答えはNOでした。

「自分の思い通りの人生を送りたくないのかい?」 答えはYESでした。

自分の会社をつくろう!

そこからの行動は早かったです。

退職願の書き方をネットで調べてコピペして作り、お勤めしていた会社の社長に提出しました。

ただ、「自分の会社をつくる」ということだけは決めていたものの、どんな事業をするかも考えていませんでしたし、それ以前に、会社のつくり方も知らない状態で、「エイヤっ!」と勢いで退職することだけ決めてしまいました。これには過去の自分のことながら、冷や汗ものです。

ただ、勤めていた年数がそれなりに長く、たっぷり有給休暇がありましたので、その期間にじっくり時間をかけて、会社のつくり方を研究しました。

当時を思い返すと、家族や友人からは「ずいぶん思い切ったね」とか、「いまの生活の何が不満なの?」とか、「上手くいくわけないからやめた方がいいよ!」とか、投げかけられる言葉は、驚きや悲観的な忠告ばかりでした。

でも、当の本人の心の中では、これから始まる夢のストーリーへの、ワクワク感が大部分を占めていました。

どこかの誰かの人生の参考になればうれしいです!

日本に住んでる大多数の人たちは、真面目に会社勤めをして、一生を終える方たちだと思います。

けっして、それがダメとは言いません。サラリーマンで自分の夢を実現して、幸せな人生を送る方もたくさんいらっしゃるでしょう。

でも、「こんなはずじゃなかった!」と定年後に嘆いたり、その後の老後の生活に不安を感じて、好きでもないのに、お金のために働き続けなければならない方が多いのも事実です。

「自分の人生はこんなものじゃない!」

「もっとやりたかったことを実現したい!」

と思いながらも一方で、「でも、もう歳だから無理」とか、「家族が反対するから無理」とか、「夢見ても現実は生きられないよ」と、自分で自分に言い訳をして、本当にそれで納得できる人生なのでしょうか?

当たり前ですが、自分の人生は他の誰のものでもありません。

今、やりたいことを実現するのに、自分の年齢がどうだとか、ましてや他人の意見を聞く必要などありません。(とはいえ、家族を捨てて、家を出ていくことをお勧めしているわけではありませんよ、念のため。)

人生は自分のやりたいことのためにあります。
そして夢だからこそ実現するのです。

このブログに書いていることは、極めて私的な僕の体験の切り売りです。

たったひとりで合同会社をつくり、たった5年ほど事業を運営して実績をつくり、その会社を買いたいといってくれた方に売却しただけの、とても小さな成功ストーリーです。

冒頭にも書きましたが、私もみなさんと同じフツーの人間です。

なにか特別な能力があるわけでもないですし、今でも日々試行錯誤しながら、自分の実現したい夢に向かってもがいています。

ただ、それは100パーセント、自分のためにやっていることですから、楽しいことばかりです。

もし、このブログが、かつての私と同じように、自問自答して悩んでいる、どこかの誰かの人生に少しでも役に立つことがあれば望外の喜びです。

2022年12月  淡麗 辛口

どうぞお付き合いください!

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